バイクにマウントしているスマホはどれだけ振動しているのか(実験編)
バイクのハンドルにスマホをマウントすると壊れやすい。
→じゃあ他の場所ならどうなんだい?
という話です。
機材やらルートやらの準備編はこちら。
■振動計測方法
準備編に書いたように、スマホに加わる振動は加速度センサー計測アプリで測ります。
加速度センサーでは下の図のように、X,Y,Z軸でどれだけ動いたかがわかります。
具体的な話を聞かれても説明できないので、( ´_ゝ`)フーンくらいに思ってください。
■実験内容
実験は全部で4回行いました。
回数 | スマホの位置 | 方向:X軸 | 方向:Y軸 | 方向:Z軸 |
---|---|---|---|---|
1 | ハンドルマウント | ハンドルに平行 | 地面に垂直 | 車体に平行 |
2 | タンクバッグ | 車体に平行 | ハンドルに平行 | 地面に垂直 |
3 | ポケット | 地面に垂直 | ハンドルに平行 | 車体に平行 |
4 | トップケース | 車体に平行 | ハンドルに平行 | 地面に垂直 |
方向は目安です。
トップケースには、スマホをタンクバッグごと入れています。
計測は20msecに1回の間隔です。
■実験結果
結果は以下の通りです。
振動幅
各軸の最大(+)から最小(-)を引いた振動幅の大きさ
位置 | X | Y | Z |
---|---|---|---|
ハンドルマウント | 42.11 | 79.42 | 42.95 |
タンクバッグ | 17.34 | 7.75 | 34.06 |
ポケット | 25.51 | 18.97 | 25.24 |
トップケース | 58.16 | 11.8 | 55.23 |
大振動の振動回数(平均)
加速度が各軸の平均値の+3以上か-3以下になった回数
位置 | X | Y | Z |
---|---|---|---|
ハンドルマウント | 2577 | 4369 | 1891 |
タンクバッグ | 706 | 13 | 736 |
ポケット | 282 | 269 | 3759 |
トップケース | 2377 | 21 | 11023 |
大振動の回数(中央)
加速度が各軸の中央値の+3以上か-3以下になった回数
位置 | X | Y | Z |
---|---|---|---|
ハンドルマウント | 2573 | 4367 | 1888 |
タンクバッグ | 705 | 13 | 737 |
ポケット | 279 | 271 | 5519 |
トップケース | 2373 | 21 | 11023 |
■実験結果のまとめ
総合的に振動の小ささは、タンクバッグ>ポケット>トップケース>ハンドルマウントの順になりました。
- ハンドルマウント:
全軸で振動が大きく振動数も多いです。
壊れるわけです。 - トップケース:
Z軸が桁違いですが、Y軸はポケットよりも小さいくらいです。
Z軸が大きいのは、車両の端で振動が伝わりやすいのと軽いせいだと思います。
ケース内もスカスカだったので、モノを詰めればまた違うかもしれません。 - ポケット :
Z軸振動回数が多いのは、アクセルワークがヘタクソなせいで、発進や加速時に体にかかる負荷が多かったせいかと思います。
うまい人ならタンクバッグより振動が少ないかもしれません。 - タンクバッグ:
最も振動が小さく、最適の場所のようです。
マグネットが振動をある程度吸収してくれているのかもしれません。
■結論
・ハンドルマウントしているスマホは振動を大きく受ける。
→事実でした。
・振動を受けないためには、どこにスマホを置けばいいか。
→タンクバッグか服のポケットへ
とりあえず、振動でスマホが壊れるのが怖いならハンドルマウントはやめた方が良さそうです。
今話題のクアッドロックなら違うかもしれませんね。私は買う気ないですが。
ではでは。